キノコゴミムシは上翅に2対のオレンジ色の複雑な紋がある美しい希少なゴミムシ。アトキリゴミムシの一種。
キノコゴミムシの特徴。生態
クヌギの樹液に集まる。
ヒロオビモンシデムシなど、いかにもシデムシにいそうなオレンジが鮮やかな柄であるが、樹液に集まる甲虫にはなぜかこんな模様が多い気がする。そこにも何か理由があるのだろうか。
学名
Lioptera erotyloides
分布
北海道・本州・四国・九州
大きさ
体長13〜15mm
コキノコゴミムシと似るが、区別は容易
コキノコゴミムシと似るが、この種は上翅に複数の条溝(縦縞)が目立つため、区別は容易。また、大きさも9〜10mmと、キノコゴミムシ(13〜15mm)よりも小さい。
各県で絶滅危惧種に指定
長野県で絶滅危惧II類(VU)、埼玉県や愛媛県で準絶滅危惧に指定されている。
自然豊かな長野県でII類指定ということは、全国的にもかなり数が少ないと想像される。実際には調査ができていないため指定もされていない、と言ったところだろうか。
アトキリゴミムシとは?
アトキリゴミムシは河川の水辺や樹木、森林、草地などその環境にあった生態を持つ小型のゴミムシ。お尻が切れているように見えることから「アトキリ」と呼ばれる。生態や食性が不明な種も多い。
アトキリゴミムシの解説もあります↓