黒色の上翅に繊細な白紋を持つ小型のカミキリムシ。
春に咲き始めるカエデやバラ科の落葉低木の花、ガマズミ、そのあとに咲きだすノリウツギなどの花に集まる。モミなど針葉樹林帯や山地に生息し、見かけるのは稀。
ヤマトシロオビトラカミキリは絶滅危惧種?
環境省のレッドデータブックには2024年時点で記載されていないが、都道府県レベルでは以下のとおり記載されている地域もある。
都道府県 | カテゴリ |
三重 | 絶滅危惧Ⅱ類 (VU) |
高知 | 情報不足 (DD) |
大分 | 準絶滅危惧 (NT) |
ヤマトシロオビトラカミキリとシラケトラカミキリの見分け方
シラケトラカミキリとよく似るが、見分け方法がある。
- ヤマトシロオビトラカミキリは翅端(上翅の1番お尻側の先端部分)が尖らず丸いが、シラケトラカミキリは翅端外角が少し突出する(ただし、密集毛があるので見にくい)。
- ヤマトシロオビトラカミキリは翅端に白紋を持つ。
- ヤマトシロオビトラカミキリのオスは後胸腹板に2つ(一対)の明瞭な突起(トゲ)を持つ。
分類
コウチュウ目/カミキリムシ科/カミキリ亜科
学名
Kazuoclytus lautoides
分布
本州、四国、九州
体長
7~12mm
見られる時期
5〜8月