ミヤマカラスアゲハ〜碧(へき)と翠(みどり)の競演。カラスアゲハとの違いも

ミヤマカラスアゲハ〜碧(へき)と翠(みどり)の競演。カラスアゲハとの違いも
2020年8月7日

漢字・学名:深山烏揚羽、Papilio maackii
分類:昆虫綱/チョウ目(鱗翅目)/アゲハチョウ上科/アゲハチョウ科/アゲハチョウ属
分布:北海道、本州、九州など
大きさ:38~75mm

ミヤマカラスアゲハの生態

南米や東南アジアにいるような美しい蝶は、日本にもいました。碧(へき)と翠(みどり)は光具合で変幻自在に。CGやPhotoshopでもこんな色づけは難しいのでは?

幼虫はカラスザンショウ、ハマセンダン、キハダなど野生種のミカン科植物の葉を食べます。蝶になるとクサギ類やツツジ類、アザミなどの花の蜜を吸います。そんなミカン科野生種は住宅街にはあまりは得ていないので、おのずと生息地は深山や里山となるわけですが、海沿いなどでも見られます。

ミヤマカラスアゲハの春型・夏型・秋型の区別

ミヤマカラスアゲハは春、初夏、秋に羽化する個体で模様が異なることが知られています。

春(4〜5月)に羽化する個体(春型)は後翅表麺にはっきりと赤い斑紋があり、初夏(6〜7月)に羽化する個体(夏型)や秋に羽化する個体(秋型)は赤い斑紋が薄いか消えている傾向があります。よって上の写真は春型です。

また春型では、後翅裏面にある黄色い筋がはっきりとしています。夏型以降では薄くなるか消失します。ただし、北海道など緯度の高い地域ほどこの黄色い筋がはっきりしている傾向があります。

カラスアゲハとの区別

カラスアゲハとよく似ていて、一見分かりづらいですが、違いを知れば区別は簡単です。

ミヤマカラスアゲハとカラスアゲハの違い・区別の仕方
ミヤマカラスアゲハとカラスアゲハの違い・区別の仕方

 

前翅裏面:ミヤマカラスアゲハの方が筋が細く、カラスアゲハの方が筋が広がっている。
後翅裏面:ミヤマカラスアゲハの方だけ筋がある(ただし、完全に消失しているミヤマカラスアゲハ個体もいる)
前翅表面:ミヤマカラスアゲハの方が緑っぽく、カラスアゲハの方が青っぽい
後翅表面:ミヤマカラスアゲハの方だけ青い筋がある

 

生息数は一般にカラスアゲハよりもミヤマカラスアゲハの方が少ないようですが、地域によってはカラスアゲハよりもミヤマカラスアゲハの方がよく見つかる場合もあるようです。

ミヤマカラスアゲハの写真

ミヤマカラスアゲハ(春型)
ミヤマカラスアゲハ(春型)
ミヤマカラスアゲハ(春型)
ミヤマカラスアゲハ(春型)
ミヤマカラスアゲハ(春型)
ミヤマカラスアゲハ(春型)
ミヤマカラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハ(ACフォトより)
ミヤマカラスアゲハ2
ミヤマカラスアゲハ(ACフォトより)