コエゾゼミは全長48-54mm、エゾゼミやクマゼミと近縁。
目が赤く、背中にイカリのような茶色のマークがある。翅は透明で黒い仕切り線が見られる。
北海道から九州に分布し、標高が900メートルを超える山地に生息。ブナやミズナラ、シラカバなどの標高の高い地域に生える木で見られる。
頭を下にして逆さにとまる特徴がある。
森林性のセミで、市街地の公園などではまず見られない。
コエゾゼミとエゾゼミの区別
コエゾゼミとエゾゼミは似ているが、以下で区別可能。
・胸部背面(前胸背と中胸背の間辺り。イカリマーク上端辺り)に [ のような黄色い線があるが、これがコエゾゼミは両端部で切れているが、エゾゼミではつながっている。ただし、この線が切れないコエゾゼミの個体もまれにいる。
・大きさが違う。コエゾゼミは全長(翅を含めて)48〜54mm、エゾゼミは全長59〜66mm。
・九州はエゾゼミのみ分布。コエゾゼミはいない。