上翅の点刻は大きくはっきりと観察できる。翅の側縁やお尻先端が黒みが増すものの、上翅全体は灰がかったオレンジ色をしている。
幼虫はクスノキ科の落葉低木であるクスノキ、アブラチャン、ダンコウバイ、クロモジ、シロモジの枝に入って育つ。それらが生える林や公園などに成虫もやはり見られる。
リンゴと種名についてもリンゴは食べない。成虫はダンコウバイなどのクスノキ科の葉を食べる。
ヒメリンゴカミキリやヘリグロリンゴカミキリ、ソボリンゴカミキリとよく似ている。リンゴカミキリの仲間は往々にして同定が難しいが、ヒメリンゴカミキリの場合、
- 黒い点刻が大きく目立つ
- 上翅側縁の黒色が上翅付け根(肩)までわずかに届くかどうかである
- 上翅の中央部でのくびれがある
などが見分けるポイントとなる。
また、13~17mmという大きさも見分けのヒントになる。
分類
カミキリムシ科/フトカミキリ亜科
見かける頻度
★★☆☆☆
学名
Oberea hebescens
体長
13~17mm
見かける時期
春から夏にかけて見られる(5〜7月ごろ)
分布
本州・四国・九州