虫採(むしと)りは楽しいけど、あぶない虫(むし)もいる。ここでは、ちかくにいるあぶない毒虫(どくむし)をべんきょうしよう。さされて毒(どく)が体に入ってあぶない虫から、毒はないけど噛(か)まれるといたい虫まで紹介(しょうかい)するよ。
※ここにかいていない虫でもあぶない毒虫はいるから、知らない虫は触らないようにしよう!
名前(なまえ)【みかけるひんど(★がおおいほどよくいる!)】 | 特徴(とくちょう)・危険性(きけんせい) |
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ヒメツチハンミョウ【★★☆☆☆】分布:本州〜九州 分類:コウチュウ目/ゴミムシダマシ上科/ツチハンミョウ科 |
大きさ:10〜23mm。
ゆっくりあるく。さわると、あしからきいろい液体(えきたい)をだす。それにさわるとひふがただれる。とてもつよい毒(どく)。 よくにたなかまに、オオツチハンミョウがいるが、これもおなじ毒をもつ。 ツチハンミョウ科といっても、ハンミョウとは異なる。毒はカンタリジンという物質で、触っただけで、水疱、水ぶくれができる。 |
マメハンミョウ【★★☆☆☆】分布:本州、四国、九州 分類:コウチュウ目/ゴミムシダマシ上科/ツチハンミョウ科 |
大きさ:14〜19mm。
さわったり、まちがえてつぶしたりすると毒(どく)がでて、それにさわるとひふがとてもただれる。とてもつよい毒(どく)。 おなじなかまに、ヒメツチハンミョウやオオツチハンミョウがいて、これもおなじ毒をもつ。 毒はカンタリジンという物質で、触っただけで、水疱、水ぶくれができる。むかしは毒薬(どくやく)としてもつかわれた。 |
スズメバチ【★★★★☆】分布:全国 分類:ハチ目/スズメバチ科 出典:Wikipedia |
大きさ:40〜80mm
ちかづくとおそってくることがあるので、ぜったいにちかよらない。さされるととてもきけん。 家の軒下や屋根裏、土の中などに巣を作り、草刈りなどで不用意に近づいて襲われることもある。 |
マツモムシ【★★★★☆】分布:北海道〜九州 分類:カメムシ目/マツモムシ科 出典:Wikipedia |
大きさ:10〜15mm。
さされると、はちにさされたようにいたい。池などにたくさん泳いでいる。4月から10月ごろにかけてみられる。 |
アオカミキリモドキ【★★★☆☆】分布:北海道、本州、四国、九州など 分類:コウチュウ目/カミキリモドキ科 |
大きさ:10〜15mm。
カミキリムシに(似)にているが、違(ちが)う仲間(なかま)。体液(たいえき)にカンタリジンという毒(どく)を持(も)つ。体液に触(ふ)れると、2〜6時間(じかん)で皮膚炎(ひふえん)や水(みず)ぶくれを起こす。痛み(いたみ)もでる。つぶしたりして体液に触れることがある。 |
チャドクガ【★★★★☆】分布:本州以南 分類:チョウ目/ドクガ科 出典:Wikipedia |
大きさ:25mmほど。
小さなどくばりをたくさんからだにもっていて、さわったりするととびちって、皮膚(ひふ)につくといたくなったりかゆくなる。 幼虫(ようちゅう)も成虫(せいちゅう)も、どくばりを持つ。 4月から10月にかけてみられる。 |
イラガ【★★★★☆】分布:北海道〜九州 分類:チョウ目/イラガ科 ヒロヘリアオイラガ イラガ クロシタアオイラガ イラガの成虫には毒針はない 出典:Wikipedia(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Monema_flavescens.jpg Donald Hobern) |
大きさ:25mmほど。イラガにはいろんな種類がいて、どれも毒針(どくばり)をもっている。
幼虫(ようちゅう)にさわると、でんきがはしったようないたさがある。だから、電気虫(でんきむし)とよばれる。 成虫(せいちゅう)に毒針はない。4月から10月にかけてみられる。 |
カバキコマチグモ【★★★★☆】分布:全国 分類:フクログモ科/コマチグモ属 |
大きさ:10〜15mmほど。
産卵期(さんらんき)や子育(こそだ)て中の巣(す)をこわしてかまれることがある。はりでえぐられるようにいたい。なんにちもいたみがつづくこともある。重症化(じゅうしょうか)すると、発熱(はつねつ)、呼吸困難(こきゅうこんなん)などにもなることがある。 |
サシガメ【★★★★☆】分布:全国 分類:カメムシ目/サシガメ科 出典:Wikipedia |
大きさ:10〜30mm。
刺されるととてもいたい。おおくのしゅるいがいる。ヨコヅナサシガメ(左写真)が有名だが、それ以外のサシガメもひとを偶発的(ぐうはつてき)に刺すことがある。 ヨコヅナサシガメはくぬぎの木やけやきの木にたくさんいる。4月から10月ごろにかけてみられる。 |
マダニ【★★★☆☆】分布:全国 分類:節足動物門/クモ綱/ダニ目/マダニ亜目/マダニ科 草の先でチャンスを待つマダニ マダニの大きさ 模様はいろいろ 出典:国立感染症研究所ホームページ |
大きさ:5mm(ただし吸血後は70mm以上にも)
かまれると、きけんな病原菌(びょうげんきん)に感染(かんせん)することがある。 全国の草や林、雑木林にいる。低い草にくっついて、動物や人が通ると、乗り移って、吸血する。 |
アオバアリガタハネカクシ【★★★★☆】分布:全国 分類:コウチュウ目/ハネカクシ科/アリガタハネカクシ亜科 |
大きさ:7mm程度
河原(かわら)、水田(すいでん)、池(いけ)のほとりなど、湿(しめ)っているところや、草(くさ)や落ち葉(おちば)、石(いし)の下(した)などにいる。 捕(つか)まえたり、飛(と)んできたりして、手(て)や体(からだ)に触(ふ)れると、ペデリンという毒(どく)がでてくることがある。潰(つぶ)さなくても毒がでてくる。 それに触(さわ)ると、2時間(じかん)ほどでかゆみがでて、みずぶくれ・やけどのような痛み(いたみ)を感じる。 ヤケドムシともいわれる。 痛(いた)くなるまで時間(じかん)がかかるので、アオバアリガタハネカクシのせいとわかることが少(すく)ない。地域(ちいき)によっては、ヤモリのおしっこがついてそうなったと信(しん)じられている地域(ちいき)もあった。 |