日本の毒虫リスト〜お出かけ前に親子で知っておきたい危険な虫たち

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日本の毒虫リスト〜お出かけ前に親子で知っておきたい危険な虫たち
2018/08/19

虫採(むしと)りは楽しいけど、あぶない虫(むし)もいる。ここでは、ちかくにいるあぶない毒虫(どくむし)をべんきょうしよう。さされて毒(どく)が体に入ってあぶない虫から、毒はないけど噛(か)まれるといたい虫まで紹介(しょうかい)するよ。

※ここにかいていない虫でもあぶない毒虫はいるから、知らない虫は触らないようにしよう!

名前(なまえ)【みかけるひんど(★がおおいほどよくいる!)】 特徴(とくちょう)・危険性(きけんせい)

ヒメツチハンミョウ【★★☆☆☆】

分布:本州〜九州 分類:コウチュウ目/ゴミムシダマシ上科/ツチハンミョウ科

ヒメツチハンミョウ

大きさ:10〜23mm。

ゆっくりあるく。さわると、あしからきいろい液体(えきたい)をだす。それにさわるとひふがただれる。とてもつよい毒(どく)。

よくにたなかまに、オオツチハンミョウがいるが、これもおなじ毒をもつ。

ツチハンミョウ科といっても、ハンミョウとは異なる。毒はカンタリジンという物質で、触っただけで、水疱、水ぶくれができる。

マメハンミョウ【★★☆☆☆】

分布:本州、四国、九州 分類:コウチュウ目/ゴミムシダマシ上科/ツチハンミョウ科

マメハンミョウ

大きさ:14〜19mm。

さわったり、まちがえてつぶしたりすると毒(どく)がでて、それにさわるとひふがとてもただれる。とてもつよい毒(どく)。

おなじなかまに、ヒメツチハンミョウやオオツチハンミョウがいて、これもおなじ毒をもつ。

毒はカンタリジンという物質で、触っただけで、水疱、水ぶくれができる。むかしは毒薬(どくやく)としてもつかわれた。

スズメバチ【★★★★☆】

分布:全国 分類:ハチ目/スズメバチ科

オオスズメバチ

出典:Wikipedia

大きさ:40〜80mm

ちかづくとおそってくることがあるので、ぜったいにちかよらない。さされるととてもきけん。

家の軒下や屋根裏、土の中などに巣を作り、草刈りなどで不用意に近づいて襲われることもある。

マツモムシ【★★★★☆】

分布:北海道〜九州 分類:カメムシ目/マツモムシ科

マツモムシ

出典:Wikipedia

大きさ:10〜15mm。

さされると、はちにさされたようにいたい。池などにたくさん泳いでいる。4月から10月ごろにかけてみられる。

アオカミキリモドキ【★★★☆☆】

分布:北海道、本州、四国、九州など 分類:コウチュウ目/カミキリモドキ科

アオカミキリモドキ

大きさ:10〜15mm。

カミキリムシに(似)にているが、違(ちが)う仲間(なかま)。体液(たいえき)にカンタリジンという毒(どく)を持(も)つ。体液に触(ふ)れると、2〜6時間(じかん)で皮膚炎(ひふえん)や水(みず)ぶくれを起こす。痛み(いたみ)もでる。つぶしたりして体液に触れることがある。

チャドクガ【★★★★☆】

分布:本州以南 分類:チョウ目/ドクガ科

チャドクガ

出典:Wikipedia

大きさ:25mmほど。

小さなどくばりをたくさんからだにもっていて、さわったりするととびちって、皮膚(ひふ)につくといたくなったりかゆくなる。

幼虫(ようちゅう)も成虫(せいちゅう)も、どくばりを持つ。

4月から10月にかけてみられる。

イラガ【★★★★☆】

分布:北海道〜九州 分類:チョウ目/イラガ科

ヒロヘリアオイラガ

ヒロヘリアオイラガ

イラガ

クロシタアオイラガ

イラガ2

イラガの成虫には毒針はない

出典:Wikipedia(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Monema_flavescens.jpg Donald Hobern)

大きさ:25mmほど。イラガにはいろんな種類がいて、どれも毒針(どくばり)をもっている。

幼虫(ようちゅう)にさわると、でんきがはしったようないたさがある。だから、電気虫(でんきむし)とよばれる。

成虫(せいちゅう)に毒針はない。4月から10月にかけてみられる。

カバキコマチグモ【★★★★☆】

分布:全国 分類:フクログモ科/コマチグモ属

カバキコマチグモ

大きさ:10〜15mmほど。

産卵期(さんらんき)や子育(こそだ)て中の巣(す)をこわしてかまれることがある。はりでえぐられるようにいたい。なんにちもいたみがつづくこともある。重症化(じゅうしょうか)すると、発熱(はつねつ)、呼吸困難(こきゅうこんなん)などにもなることがある。

サシガメ【★★★★☆】

分布:全国 分類:カメムシ目/サシガメ科

サシガメ

出典:Wikipedia

大きさ:10〜30mm。

刺されるととてもいたい。おおくのしゅるいがいる。ヨコヅナサシガメ(左写真)が有名だが、それ以外のサシガメもひとを偶発的(ぐうはつてき)に刺すことがある。

ヨコヅナサシガメはくぬぎの木やけやきの木にたくさんいる。4月から10月ごろにかけてみられる。

マダニ【★★★☆☆】

分布:全国 分類:節足動物門/クモ綱/ダニ目/マダニ亜目/マダニ科

草の先でチャンスを待つマダニ

マダニの大きさ

マダニ

模様はいろいろ

出典:国立感染症研究所ホームページ

大きさ:5mm(ただし吸血後は70mm以上にも)

かまれると、きけんな病原菌(びょうげんきん)に感染(かんせん)することがある。

全国の草や林、雑木林にいる。低い草にくっついて、動物や人が通ると、乗り移って、吸血する。

アオバアリガタハネカクシ【★★★★☆】

分布:全国 分類:コウチュウ目/ハネカクシ科/アリガタハネカクシ亜科

アオバアリガタハネカクシの写真

大きさ:7mm程度

河原(かわら)、水田(すいでん)、池(いけ)のほとりなど、湿(しめ)っているところや、草(くさ)や落ち葉(おちば)、石(いし)の下(した)などにいる。

捕(つか)まえたり、飛(と)んできたりして、手(て)や体(からだ)に触(ふ)れると、ペデリンという毒(どく)がでてくることがある。潰(つぶ)さなくても毒がでてくる。

それに触(さわ)ると、2時間(じかん)ほどでかゆみがでて、みずぶくれ・やけどのような痛み(いたみ)を感じる。

ヤケドムシともいわれる。

痛(いた)くなるまで時間(じかん)がかかるので、アオバアリガタハネカクシのせいとわかることが少(すく)ない。地域(ちいき)によっては、ヤモリのおしっこがついてそうなったと信(しん)じられている地域(ちいき)もあった。

*PhotoACより

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