学名 | Monochamus saltuarius | ||
分類 | カミキリムシ科/フトカミキリ亜科 | ||
大きさ | 11〜20mm前後 | ||
分布 | サハリン、本州、四国(亜高山帯) | ||
特徴、生態 | マツ類の土場や伐倒木に産卵する。マツ枯れの病原体「マツノザイセンチュウ」を媒介する種として知られる。 |
マツノマダラカミキリほどではないものの、「マツノザイセンチュウ」を運ぶことで知られている。いわゆる『松くい虫』として知られ、松を枯らす原因となる線虫である。
『本州』『四国』のみの生息とは珍しい。四国に生息すれば九州にも分布する虫がほとんどだからである。それでも四国の山地に限られるようであるから、九州の亜高山帯の気候は本種にはやや暖かすぎたのか。ちなみに、シラフヒゲナガカミキリも同じく『本州・四国組』である。
なお、その名前の通り、サハリン・ロシア本土には分布しているのに、北海道にはいないというのはどういうことか?(青森県にもいないという)。彼らの分布域を巡る歴史はなかなか奥が深そうである。