ハネビロエゾトンボ〜全国で数を減らす絶滅危惧Ⅱ類(VU)のトンボ

ハネビロエゾトンボ〜全国で数を減らす絶滅危惧Ⅱ類(VU)のトンボ
2021年1月29日

ハネビロエゾトンボの分類

トンボ目/エゾトンボ科/エゾトンボ属

ハネビロエゾトンボの『見かける頻度』

★☆☆☆☆

環境省レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

ハネビロエゾトンボの『見かける時期』

6月~10月

ハネビロエゾトンボの分布

北海道・本州・四国・九州。

ただし局地的に分布。環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)として記載。

ハネビロエゾトンボの大きさ

全長6〜7cm

ハネビロエゾトンボの写真

ハネビロエゾトンボ
ハネビロエゾトンボ

ハネビロエゾトンボのエゾトンボとハネビロエゾトンボの違い

腹部で区別できる。

エゾトンボ・・・未熟個体、成熟個体とも腹部の各節の端に黄色斑がある(正確には、羽化直後には黄色斑が顕著で、オスは成熟とともに黄色斑は徐々に消失していき、メスは成熟後も黄色斑を残す)。

ハネビロエゾトンボ・・・未熟個体、成熟個体とも腹部に黄色の斑紋はない

ハネビロエゾトンボの特徴、生態

翅には三角室があるのが特徴で、この形や脈(骨格)の入り方で種を区別できる。

北海道・本州・四国・九州に分布するもののごく局地的に分布し、個体数は少ない。環境省レッドリストにて絶滅危惧Ⅱ類(VU)に記載されており、近い将来絶滅する可能性がある。都道府県によっては生息地が不明なことが多い(たとえば京都など)。

個体数が減ったのは、本種が里山の営みと密接な繁殖習性を築いていたためと推測される。

山地沿い、平地、丘陵地などに生息する。森林や雑木林と池や湿地が豊かな里山でまれに見つけることができる。ホバリングの習性が強く、メスは小さな小川の脇などで打泥産卵を行う。

ハネビロエゾトンボ科のトンボ一覧

国内では4属13種2亜種のエゾトンボ科が記載されている。

エゾトンボ属

クモマエゾトンボ

北海道(高山帯)に分布

エゾトンボ

北海道、本州、四国、九州に分布。比較的きれいな水質環境のいい水域、池、小川の周辺に生息。

ハネビロエゾトンボ

北海道、本州、四国、九州に分布。絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)。

コエゾトンボ

北海道に分布

モリトンボ

北海道、青森県に分布

タカネトンボ

北海道、本州、四国、九州、屋久島に分布。汚れた池や水域でも見られる。

ホソミモリトンボ

北海道、本州中部に分布

リュウキュウトンボ

奄美大島や沖縄に生息

トラフトンボ属

オオトラフトンボ

北海道、本州(中部以北)分布

トラフトンボ

本州、四国、九州に分布

カラカネトンボ属

カラカネトンボ

北海道、本州北部日本海側、中部の湿原に分布

ミナミトンボ属

ミナミトンボ

種子島や西表島、石垣島に分布。絶滅危惧II類(VU)。

オガサワラトンボ

小笠原群島に生息。絶滅危惧IA類(CR)(環境省レッドリスト)