カミキリムシファンやカミキリムシ研究者の野望にして宿願、パキタとピドニア。
ひとたびその世界に足を踏み入れれば、山岳地帯に向かわずにはいられない。
パキタは異例、ピドニアは繊細。
※パキタはとくに個体数が少なく都道府県によっては絶滅危惧種に指定されている。たとえば、キベリカタビロハナカミキリは東京都で絶滅危惧Ⅰ種。持ち帰ったり、傷つけてはいけない。
パキタとは?
パキタとは、カミキリムシ科/ハナカミキリ亜科/パキタ属のカミキリムシで、めったに出会うことのない。
トウヒ、ツガ、モミ、オオシラビソなど亜高山帯の針葉樹に生息し、成虫が朽木の根元の土中から出てきた報告もある異例っぷり。国内に2種程度(キベリカタビロハナカミキリ、カタキカタビロハナカミキリ) が知られる。個体数は少ない。キュウシュウキベリカタビロハナカミキリはキベリカタビロハナカミキリのシノニム(異名同一)。
スモールズーで見つけたパキタ
まだない
ピドニア
ピドニアとは、カミキリムシ科/ハナカミキリ亜科/ヒメハナカミキリ属(Pidonia属)に属するカミキリムシ。
その「多様性」、「模様の繊細さ」、「同定の難しさ」からカミキリムシ愛好家に人気。
約 60 種が見つかっているが、その多くが本州中部の標高の高い場所に集中。そのため、ピドニア探しは自然と奥多摩や奥秩父、山梨の山岳地域に足を運ぶこととなる。