森に住む大きなアリはやがて奪う側と奪われる側に。カッコウの托卵と同じく「進化の軍拡競争」に当てはまるが、「奪い尽くさない」調整を奪う側がしている点で、それはすでに奪う側の手中にある茶番なのか。あるいは、これまでの地球の歴史の中で、その何倍、何百倍もの終焉した軍拡競争があったのなら、それは茶番ではなかった。
もくじ
ムネアカオオアリ
ムネアカオオアリは日本最大のアリで、森で見られる。胸部は、つままれて潰れたような形、まるでオートバイのタンクのような形をしている。トゲアリに巣を奪われることがある。
ムネアカオオアリの分類
ハチ目/スズメバチ上科/アリ科/オオアリ属
ムネアカオオアリの大きさ
体長 8〜12mm(働きアリ)、16mm(女王アリ)
ムネアカオオアリを見かける頻度
★★☆☆☆
ムネアカオオアリを見かける時期
5〜10月
ムネアカオオアリの分布
北海道〜九州
ムネアカオオアリの生態・特徴
ムネアカオオアリの働きアリは赤と黒のコントラストが鮮明な大型のアリ。胸部は、オートバイのガソリンタンクのような形をしている。
ムネアカオオアリの女王アリの寿命は10〜20年と長寿。
胸部と腹部の胸側が赤い個体、胸部だけが赤い個体など個人差がある。
しばしばアブラムシの甘露を得るために、アブラムシを天敵のテントウムシから守る共生関係をアブラムシと築く。
クヌギなどの雑木林で大きな広葉樹(クヌギ、コナラ、サクラ、スダジイ)の洞(うろ)や割れ目に巣を作る。トゲアリにより、まれに横取りされる。正確には、トゲアリの女王アリが巣に侵入し、ムネアカオオアリの女王アリを殺し、卵を産んで、ムネアカオオアリの働きアリに育てさせ、いずれ巣に住むアリがすべてトゲアリに入れ変わる。くわしくはトゲアリのページにて↓