カシルリオトシブミ

カシルリオトシブミ

★★★★☆

カシルリオトシブミはオトシブミ科アシナガオトシブミ亜科に属するオトシブミの一種。

ルリ色の定義を再考したくなるような美しい色合いを持つ。

この虫を図鑑で知ったときから、ずっと出会いたくて、いろいろなところを探した。しかしなかなか見つからない。あるとき、イタドリの葉に目をこらすと、たくさんいることに気づいた。イメージしていた大きさよりずっと小さかったため、なかなか見つけられなかったのだ。それからは、シーズンであれば(4~7月)、出かけた先でも簡単に見つけられるようになった。

大きさは3〜4mmほど。

学名Euops splendidus
分類オトシブミ科アシナガオトシブミ亜科
大きさ体長3〜4mm
分布本州、四国、九州
見かける時期4〜7月
特徴、生態美しい瑠璃色の金属光沢を持つ。瑠璃色の生物は多くはないが一定数いるもので、トンボならルリボシヤンマ、鳥ではルリビタキがいる。それはオオルリのような青とは違う。

イタドリ、フジ、コナラなどの葉にいる。

警戒心が強く、人の気配で動きを止め、それ以上近づけばすぐに葉から脚を離し、自由落下で下草へとダイブする。だから、下に網や傘を構えておけば捕獲は容易である。

2015年、カシルリオトシブミがサルトリイバラ(道ばたなど身近に生えているツル性低木)の新葉も食べと報告されている。
カシルリオトシブミの背中
カシルリオトシブミの上翅に見える美しい点刻
葉の上が生活場所だから、脚先は鋭いかぎ爪で、かつファンデルワールス力を引き出す密な毛のマットも発達している
カシルリオトシブミ
葉の縁にはかぎ爪をかけ、葉の表面では毛を当てて吸着するカシルリオトシブミ

*PhotoACより

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