通常型と黒化型がいる。黒化型は毛の具合で紋様が浮き立つため、模様が繊細で美しいテントウ。
ヨツボシテントウ(黒化型)
ヨツボシテントウには模様が全く異なる黒化型が知られる。光の具合で、通常型と同じく斑が存在することがわかる。斑の部分は毛が薄いようである。
タマムシやカミキリムシもそうだが、虫の上翅の紋様部分は毛が薄かったり生えていなかったりする。ヨツボシテントウのこの黒化型も、変異で赤みが抜けたものの毛の生え方は変わらなかったため、このような紋が残響のように残ったのだろう。
また、上翅のつけ根だけに赤みが残るのも、遺伝学的に合理的なわけがありそうだ。
分類
コウチュウ目/テントウムシ科/クチビルテントウ亜科
分布
本州・四国・九州
見かける頻度
★★☆☆☆
見られる時期
5〜8月
サイズ
3〜4mm程度
ヨツボシテントウの生態・特徴
成虫、幼虫ともアブラムシを食べる肉食。
4つの大きな黒紋が背中にある。表面は細かい毛で覆われている。ベダリアテントウと似ているが、本種は上翅の縁が黒ずんでいて、それが全体的に暗いイメージを与える。
都市部ではほとんど見かけない。田舎や山沿い、山地では地域によっては個体数は多い。ただし、小さなテントウなので注意して探さないとなかなか見つけることはできない。
機敏に動き、気配を察知するとすばやく飛んで逃げる。