テントウムシの足の裏の密集した毛〜ヤモリと同じファンデルワールス力⁉

テントウムシの足の裏の密集した毛〜ヤモリと同じファンデルワールス力⁉

テントウムシの顕微鏡ミクロ観察(足裏の剛毛)

ナミテントウの足の仕組み
ナミテントウの足の裏には毛がびっしり

 

カメノコテントウの足の裏にも毛がびっしり
カメノコテントウの足の裏にも毛がびっしり


テントウムシの足の裏には、白い毛が絨毯みたいにびっしり生えている部分が2カ所あります。これはテントウムシが枝や壁にくっつくための仕組みですが、あまり詳しいことは分かっていないようです。

テントウムシもそうですが、虫はだいたいかぎ爪を持っていて、凹凸にフックしながら壁や枝を登ります。でもテントウムシはそれ以外にも、この毛を使って壁や枝をすらすら登る仕組みを持っているようです。フックとは異なる原理です。

筆者ははじめこの剛毛を見て、ヤモリと同じようなファンデルワールス力を想像しました。ファンデルワールス力とは、原子・分子間に働く引力のこと。ヤモリは足裏に密に生えた毛と壁とのあいだに引力を生じさせて、まるで磁石のように壁に張り付くことができるそうです。もしこの白い毛で1メートル四方のシートを作ったとしたら、車1台を持ち上げる力にも匹敵するそうです。また、足を離すときはその毛の向きを微妙に調整することで穏やかに引き離すそうです(出典:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9585/)。

しかし、テントウムシのこの脚の裏の毛に関しては、その接着原理はあまり分かっていないようです。ヤモリの毛の先がヘラ状になっているのに対して、テントウムシの毛の先はラッパ状、繊維状の混在になっていて、その役割はまだ分かっていません(出典:http://www.technex.co.jp/tinycafe/discovery26.html)。

ちなみに、テントウムシに見られた毛と似たものがタマムシにも見られました。同じ器官を持っていますが、同じコウチュウ目なので、進化系統的には近い仲間です。

テントウムシが蜘蛛の巣の糸の上をすらすらと歩いているのを見かけたことがあるので、この白い毛は「つかずはなれず」どんなところもすらすら歩くのに役に立っているようです。