セイボウモドキ亜科〜生態がまだよく分かっていないセイボウ

セイボウモドキ亜科〜生態がまだよく分かっていないセイボウ
2020/09/26

セイボウ上科/セイボウ科/セイボウモドキ亜科/セイボウモドキ属

または

セイボウ上科/セイボウモドキ科

(↑旧分類?)

 

セイボウモドキはセイボウ科セイボウモドキ亜科に分類する場合と、セイボウモドキ科に分類する場合がある。

前者の分類に則ると、セイボウ科は日本では4亜科(セイボウ亜科、セイボウモドキ亜科、ナナフシバチ亜科、カブトバチ亜科)に分類される。

セイボウモドキ亜科は全般的に生態や分布についての知見が極めて乏しい。

 

セイボウモドキ亜科の生態・特徴

セイボウモドキ亜科はいずれも、わずかに緑色金属光沢をもつ黒色や灰色の翅をもつハチで、ハバチ類に寄生する。

国内のセイボウモドキ亜科は6種

国内のセイボウモドキ亜科は、ヤマトセイボウモドキ、アタマセイボウモドキ、サトウセイボウモドキ、フジセイボウモドキ、ミシマセイボウモドキ、ヒウラセイボウモドキの6種が知られる。なお、ガロアセイボウモドキは、日本に分布するという研究報告があるものの(Kimsey&Bohart、1990)、国内の研究者による分布記録はない。

ヤマトセイボウモドキ

体長5-7mm。青色の金属光沢を持つ。比較的身近なセイボウモドキで東京の公園などでも見つけることができる。

アタマセイボウモドキ

寄生宿主はわかっていない。体長5-8mm。頭部や胸部、腹部にかけて、紫青色や青色(腹部側面)の金属光沢がある。眼が頭部両サイドに離れている。

サトウセイボウモドキ

体長5-7mm。オスは銅緑色の金属光沢(頚部と胸部)を持つ。比較的身近なセイボウモドキで東京の公園などでも見つけることができる。

フジセイボウモドキ

体長7-9mm。青や紫青色の金属光沢を持つ。フジセイボウモドキはマツノミドリハバチのさなぎに寄生することが報告されている。その他のセイボウモドキの宿主などの知見はほぼない。アタマセイボウモドキと似る。

ミシマセイボウモドキ

体長6.5mm。フジセイボウモドキと似ている。紫青色の金属光沢がある(頭部、胸部)。

ヒウラセイボウモドキ

体長4mm。オスは青色の金属光沢を持つ(頭部、胸部)。メスについての知見はない。

セイボウモドキの写真

アタマセイボウモドキはミドリセイボウに似ているが、頭の形や色が違う。セイボウモドキの頭は黒っぽい。また、動き方もセイボウモドキの方が落ち着きなく、せかせか動く。

セイボウモドキ
アタマセイボウモドキ(山梨県北杜市)
セイボウモドキ
アタマセイボウモドキ
アタマセイボウモドキ
セイボウモドキの生態の知見は極めて少ない

 

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スモールズー

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中部地方・関東地方を中心に虫や鳥、魚の写真を撮っています。