もくじ
分類
昆虫綱/トンボ目/アオイトトンボ科/オツネントオンボ属
名前の由来。オツネンは越年(おつねん)
トンボの中では珍しく成虫で越冬する。昔、年を越すことを、越年(えつねん、おつねん)といっていたため、この名がついた。ちなみに、多くのトンボはヤゴのまま越冬する。他に成虫のまま越冬するトンボには、「ホソミオツネントンボ」や「ホソミイトトンボ」がいる。
見かける頻度
★★☆☆☆
オツネントンボの大きさ
体長37〜40mm
見かける時期
3〜12月
分布
北海道・本州・四国・九州
オツネントンボの特徴・生態
平野から低山地にかけての池や小川で見られる。
全体に淡褐色。オス、メスの違いはほとんどない。
イトトンボの仲間だが、体は太め。初夏に羽化し、未熟成虫のまま越冬し、翌年春に交尾して水辺に産卵する。その頃には、眼が青くなる。
オツネントンボは成虫のまま越冬する珍しいトンボ
オツネントンボは成虫のままで越冬する。このように成虫で越冬するトンボは日本にたった3種しかいない。
縁紋が重ならない(翅を閉じたとき)
翅の先端上部にある縁紋は、翅を閉じた時に前翅と後翅で重ならず、前後に並ぶ(下図)。
「ホソミオツネントンボ」との見分け方
オツネントンボは(未熟な)ホソミオツネントンボと似ているが、前・後翅の縁紋の重なり具合で見分けられる。翅を閉じたときに、オツネントンボは翅の縁紋が重ならないが、ホソミオツネントンボは翅の縁紋がきれいに重なる。