オツネントンボ

オツネントンボ
2020/10/21

分類

昆虫綱/トンボ目/アオイトトンボ科/オツネントオンボ属

名前の由来。オツネンは越年(おつねん)

トンボの中では珍しく成虫で越冬する。昔、年を越すことを、越年(えつねん、おつねん)といっていたため、この名がついた。ちなみに、多くのトンボはヤゴのまま越冬する。他に成虫のまま越冬するトンボには、「ホソミオツネントンボ」や「ホソミイトトンボ」がいる。

見かける頻度

★★☆☆☆

オツネントンボの大きさ

体長37〜40mm

見かける時期

3〜12月

分布

北海道・本州・四国・九州

オツネントンボの特徴・生態

平野から低山地にかけての池や小川で見られる。

全体に淡褐色。オス、メスの違いはほとんどない。

イトトンボの仲間だが、体は太め。初夏に羽化し、未熟成虫のまま越冬し、翌年春に交尾して水辺に産卵する。その頃には、眼が青くなる。

オツネントンボは成虫のまま越冬する珍しいトンボ

オツネントンボは成虫のままで越冬する。このように成虫で越冬するトンボは日本にたった3種しかいない。

ホソミイトトンボ

オツネントンボ

ホソミオツネントンボ(本種)

縁紋が重ならない(翅を閉じたとき)

翅の先端上部にある縁紋は、翅を閉じた時に前翅と後翅で重ならず、前後に並ぶ(下図)。

オツネントンボは縁紋が重ならない
オツネントンボは縁紋が重ならない

「ホソミオツネントンボ」との見分け方

オツネントンボは(未熟な)ホソミオツネントンボと似ているが、前・後翅の縁紋の重なり具合で見分けられる。翅を閉じたときに、オツネントンボは翅の縁紋が重ならないが、ホソミオツネントンボは翅の縁紋がきれいに重なる。

オツネントンボの写真

オツネントンボ
オツネントンボ
オツネントンボ
オツネントンボ
オツネントンボ
オツネントンボ

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スモールズー

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中部地方・関東地方を中心に虫や鳥、魚の写真を撮っています。