カトリヤンマ〜黄昏活動性(たそがれかつどうせい)。里山の減少とともに数を減らすトンボ

カトリヤンマ〜黄昏活動性(たそがれかつどうせい)。里山の減少とともに数を減らすトンボ
2021年1月15日

カトリヤンマの分類

トンボ目/ヤンマ科/カトリヤンマ属

見かける頻度

★★☆☆☆

見かける時期

(成虫)6月下旬〜10月下旬

カトリヤンマの大きさ

70~75mm(体長)

カトリヤンマの分布、生息域

北海道、本州、四国、九州

カトリヤンマの生態、特徴

日中は林の中や草木の中でじっとしてあまり活動せず、夕方に元気に飛ぶ黄昏活動性(たそがれかつどうせい)をもつ。

未熟な個体は体色が黒っぽく、成熟すると腹部斑紋や眼が水色、胸部が緑色に変わる(オス)。メスは胸部と眼が緑色に変わる。

水面にも産卵するが、湿った地面や田んぼのあぜ、折れて地面に落ちた木などにも産卵し、その卵は越冬する。卵のまま越冬してから孵化するのはヤンマ科の中では珍しい。

里山の減少とともに数を減らすカトリヤンマ

カトリヤンマはその数を大幅に減らしている。環境省レッドリストにこそ掲載されていないものの、都道府県のレッドリストには多く掲載され、たとえば以下である(2021)。

・青森、秋田:絶滅

・岩手、富山、石川:絶滅危惧Ⅰ類

・長野、新潟、福島など:絶滅危惧Ⅱ類

これほどに数を減らしたのは、里山環境の変化や農薬の影響のためと考えられている。これはアキアカネが昨今、全国で絶滅危惧に指定されている状況と似ている。田んぼのあぜや湿地などの里山環境にその繁殖サイクルを依存する種であればこそ、環境変化は生息数に大打撃を与えてしまう。

数年後、カトリヤンマやアキアカネは過去の生物種となってしまう可能性も高い。

カトリヤンマの写真

カトリヤンマ
カトリヤンマ(山梨県)
カトリヤンマ
カトリヤンマ