クワガタ・カブトシム図鑑

クワガタ・カブトシム図鑑
2018年8月12日

ノコギリクワガタ

みつかる頻度【★★★★★】
コウチュウ目/クワガタムシ科/ノコギリクワガタ属 (体長:オス31-75mm、メス25-38mm、分布:全国)
ノコギリクワガタ
ノコギリクワガタの中型個体
ノコギリクワガタ
クヌギの木の皮から顔を出すノコギリクワガタ
ノコギリクワガタのメス
ノコギリクワガタのメス

【かたち】体は茶色く、アゴが湾曲しノコギリの形をしたクワガタ。

【ばしょ】全国で一般的に見られる。平地から山地。クヌギ・ミズナラ・ヤナギ・コナラ・ニレ・ハンノキなどに集まる。

【生態(せいたい)】夜行性で動きは活発。人間の環境にもうまく生息できるため、環境悪化の影響をあまりうけなかったと言われている。木の震動などで枝から落ちる習性を利用して、木の根元を蹴って地面に落ちたノコギリクワガタを捕まえ方が昔から行われる。これは、クワガタにとっての天敵である鳥から逃れるため。カラスやヒヨドリ、フクロウなどの鳥が枝にとまった振動を感知して、すぐに落下。落下している最中も飛ぶことはできるが、あえて飛ばないで、地面に落ちて枯れ葉に紛れる作戦。

コクワガタ

みつかる頻度【★★★★★】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オオクワガタ属/コクワガタ亜属(体長:オス22-53mm、メス21-30mm、分布:全国)
コクワガタ
コクワガタ(中型個体)
コクワガタ(大型個体)
コクワガタ(大型個体)
コクワガタの大型個体
コクワガタの大型個体

生息数は多い。小型個体と大型個体がいる。コクワガタの大型個体はノコギリクワガタの小型個体ぐらい大きい。

ノコギリクワガタと同じく、木を蹴って振動を与えると、外敵(鳥)からの回避行動として、枝から手を離して地面に落ちてくる。

都会の公園や街路樹にも生息、夜の窓の明かりで飛んでくることもある。

スジクワガタ

みつかる頻度【★★★☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オオクワガタ属/コクワガタ亜属(体長:オス14-39mm、メス15-24mm、分布:沖縄を除く全国)sしゅって
スジクワガタの小型個体
スジクワガタの小型個体
スジクワガタ(小型個体)
スジクワガタ(小型個体)
スジクワガタの小型個体
クヌギの木に集まるスジクワガタとヨツボシケシキスイ
スジクワガタのメス
スジクワガタのメス

スジクワガタはコクワガタとおなじくらいの大きさで、小型個体と大型個体がいる。
クヌギなどの樹液を吸う。

ミヤマクワガタ

みつかる頻度【★★★★☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/ミヤマクワガタ属 (体長:オス42-79mm、メス25-40mm、分布:沖縄除く全国)
ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタ
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1587294?title=ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタのメス
ミヤマクワガタのメス
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/387675?title=ミヤマ♀(1)

 

頭部に複雑な凹凸(おうとつ)がある。

標高の高い山域や林にいる。夜行性とは限らず、昼に活動する個体も多い。

ノコギリクワガタ、コクワガタと同じように、木を蹴って振動を与えると、外敵(鳥)からの回避行動として、枝から手を離して地面に落ちる習性がある。また、夜、ライトにも集まってくる。

アゴの形のよって、ヤマ型・フジ型(さと型)、エゾ型に分けられることがある。

ヒラタクワガタ

みつかる頻度【★★★☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オオクワガタ属/ヒラタクワガタ亜属 (体長:オス20-110mm、メス20-50mm、分布:本州より南)
ヒラタクワガタのオス(中型個体)
ヒラタクワガタのオス(中型個体)
ヒラタクワガタのオス(中型個体)
ヒラタクワガタのオス(中型個体)
ヒラタクワガタの生態
ヒラタクワガタの大型個体

 

日本最大級のクワガタ。平べったい体型からヒラタと名付けられた。

頭や前肢が生える胴体部分はざらざら感があり、はねが付いた背中だけつるつるしている。また、つるつる部分には一本はっきりとスジが見られる。

北海道を除く全国に分布するが、西日本で多く、東日本で少ない。

スジブトヒラタクワガタ

みつかる頻度【★★★☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オオクワガタ属/ヒラタクワガタ亜属 (体長:オス23-70mm、メス26-40mm、分布:奄美大島・徳之島加計呂麻島・与路島などの南方諸島)
スジヒラタクワガタ
スジヒラタクワガタ

日本固有種。はっきりとしたスジが見られる(これほどはっきりとスジがあるクワガタは他にいない)。

他の地域のクワガタが島にたどり着いて独自に進化したと考えられている。

アカアシクワガタ

みつかる頻度【★★★☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オオクワガタ属/アカアシクワガタ亜属 (体長:オス28-58mm、メス30-38mm、分布:沖縄除く全国)
アカアシクワガタの場所
アカアシクワガタ
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/thumb/c/c4/Rubrofemoratus.jpg/640px-Rubrofemoratus.jpg

あしのつけねが赤く、アゴがオオクワガタに似ている。雑木林やブナ林に生息。標高800メートル以上の比較的涼しい場所を好む。

コルリクワガタ

みつかる頻度【★★★☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オオクワガタ属 (体長:オス25-57mm、メス25-40mm、分布:北海道〜九州)
コルリクワガタの写真
コルリクワガタ
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/d/d0/Platycerus.acuticollis.acuticollis02.jpg
みつかる頻度【★★★☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/ルリクワガタ属 (体長:オス9-15mm、メス8-13mm、分布:東北〜九州)

春先から初夏にかけて、ブナの原生林で、ブナの新芽の液を吸う。標高の高いブナ林や東北地方の低地などで見かける。

チビクワガタ

チビクワガタ
チビクワガタ
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2486168?title=チビクワガタ

みつかる頻度【★★★☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/チビクワガタ属 (体長:オス8-16mm、メス8-16mm、分布:関東〜九州)

オスとメスの区別が難しい。大きさも同じ。

コクワガタと同じく、倒木、朽ち木の中にたくさん集まって生息する。成虫は飛翔し明かりに集まる。

関東より南の本州に生息。東北地方では見られない。

ヒメオオクワガタ

ヒメオオクワガタ
ヒメオオクワガタ
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/387674?title=ヒメオオ♂(1)

標高1000-1500mの高山に生息。

ブナなどの木の表面にアゴで傷をつけて樹液を吸う。ミズナラ、ダケカンバ、ヤナギ、ヤマザクラ、シラカバなどの樹液を吸う。

当初、滅多に見られない珍しいクワガタとして有名であったが、1982年大量に生息している場が見つかりその生態が明らかになると、各地で見つかるようになった。

それでも、分布は局所的で簡単に見つけることはできない。また、ほとんどの都道府県でレッドデータブックのレッドリストに指定されている。

千葉県ではまだ見つかっていない。

オオクワガタ

みつかる頻度【★☆☆☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オオクワガタ属/オオクワガタ亜属 (体長:オス28-77mm、メス26-49mm、分布:全国)
オオクワガタ

日本最大級のクワガタ(ただし、地域差もあるが、ヒラタクワガタの方が大きい場合が多い)。

雑木林の伐採や丘陵帯の開発、乱獲などで野生個体は減少、環境省により絶滅危惧II類指定。

クヌギの台木林やブナ帯の原生林に生息する。

くぬぎ台木
クヌギの台木林

人の気配、物音ですぐに木の奥の方へ隠れる。飛ぶことは滅多にない。そのため、生息地ごとに遺伝的に変異があると言われている。

オニクワガタ

みつかる頻度【★★★★☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/オニクワガタ属 (体長:14-20mm 分布:全国)
オニクワガタ
オニクワガタ
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/387645?title=オニクワ♂
オニクワガタ
オニクワガタ
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/1/15/Angularis.jpg
ヤクシマオニクワガタ
ヤクシマオニクワガタ
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/1/15/Angularis.jpg

黒色で少し褐色がかっていて光沢がある。オスとメスの違いは少ないが、オスのアゴの方が短く上向きに湾曲している。最近の研究で、ミヤマクワガタと近縁だと分かった。

オニの由来は、アゴの途中で、上に向かって分岐している部分(内歯)があり、これが『鬼の角』に似ているから、と言われる。

ブナ林に生息。標高が1000〜2000mと高く、都市部や平地で見かけることはない。ただし、北海道や東北など緯度の高い地域では平地でも見られる。また、屋久島にはヤクシマオニクワガタというオニクワガタの仲間が生息する。ただし、ヤクシマオニクワガタはオニクワガタとは別種であることが近年報告されたため、ヤクシマオニクワガタとオニクワガタは別種である(国立科学博物館専報 8, 155-, 160-2, 1975)。

オニクワガタは明かりにも飛んでくる。

マダラクワガタ

みつかる頻度【★★★★☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/マダラクワガタ属 (体長:5mm 分布:北海道〜九州)

褐色で凹凸がある。とても小さいクワガタ。

標高400m〜1000m以上(高山帯)まで分布。

コクワガタ、チビクワガタと同様、朽ち木にたくさん集まって生息する。ミズナラ、ブナ、ツバキ類の木にいることが多い。

ツヤハダクワガタ

みつかる頻度【★★★★☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/ツヤハダクワガタ属 (体長:12mm 分布:北海道〜本州)

黒色で光沢が強い。以上(高山帯)まで分布。

標高1000〜2000mの朽ち木に生息。ミズナラ、ブナ、モミなどにいる。

このクワガタの特徴は体の形。ふつうのクワガタは平ら(扁平)だが、ツヤハダクワガタはつつ状(円筒状)。

名前の由来は『つや肌』。

ヤマトサビクワガタ

みつかる頻度【★☆☆☆☆】
コウチュウ目/クワガタムシ科/サビクワガタ属 (体長:オス15~25mm メス16~22mm 分布:九州、徳之島)
ヤマトサビクワガタ
ヤマトサビクワガタ
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u287956337

泥が着いたような背中だが、もともとの模様。
果物や樹液に集まる。
日本で生息する場所は限られており、九州南端と徳之島に生息するとされるが、九州南端ではもうほとんど個体確認されていない。
光に集まる。

カブトムシ

みつかる頻度【★★★★☆】
コウチュウ目/コガネムシ科/カブトムシ亜科/カブトムシ属 (体長:オス30〜55mm(角はのぞく)、メス30〜50mm 分布:全国)
カブトムシ
カブトムシ
カブトムシ
カブトムシ
カブトムシのメス
カブトムシのメス

コカブトムシ(または、コカブト)

みつかる頻度【★★★★☆】
コウチュウ目/コガネムシ科/カブトムシ亜科/コカブト属 (体長:18mm-26mm 分布:全国)
コカブトムシ
コカブトムシ
コカブト
コカブト
コカブト
コカブト

3cmにも満たない小さなカブトムシの仲間。オス、メスとも、小さな角があるのが特徴。

【幼虫】
白色腐朽菌が繁殖した朽木(広葉樹)で育つ。

【成虫】
夜行性。樹液ではなく、虫の幼虫や死骸を食べる。越冬し、寿命は長い場合で2年。生態については分かっていないことも多い。

タイワンカブト(または、サイカブト)

クロマルカブト

ヤンバルテナガコガネ

みつかる頻度【★☆☆☆☆】
コウチュウ目/コガネムシ科/テナガコガネ属 (体長:オス50-65mm、メス40-60mm、分布:沖縄本島)
ヤンバルテナガコガネ
ヤンバルテナガコガネ

沖縄本島の山原(ヤンバル)と呼ばれる原生林にだけ生息。1983年に発見された。採集、飼育は禁止されている。

幼虫が成虫になるには特殊な環境の大木が必要で、ヤンバルの森の中でもある特定の場所にしかいないと言われている。

体は緑銅色と赤銅色が混ざる。
成虫はカシやシイの樹液を吸う。また、その体の大きさにもかかわらず、よく飛翔し、ライトに向かって飛んでくることもある。