ヒヨドリの分類
スズメ目/ヒヨドリ科
ヒヨドリの大きさ
約28cm(全長)
ヒヨドリの分布
全国
ヒヨドリの特徴
鳥に疎い人には、ムクドリやツグミと間違えられやすいが、区別は以下
ヒヨドリの外見の特徴は以下。
- 黒く長めのくちばし。
- 尾が長め。
- 頬にくすんだ紅色(暗紅色)の部分がある。それが、見様(みよう)によってはオカメインコに似ている。
- それ以外の部分(頭や胴)は灰色、明るめのグレー色。
グロージャーの法則が見られるヒヨドリ
鳥や動物などで、同じ種であっても体色や大きさに地域的な傾向が見られることがあり、そのなかで南の生息個体ほど体色が黒くなる法則を『グロージャーの法則』と呼ぶ。
ヒヨドリはこの傾向がよく当てはまり、沖縄の系統は黒っぽく、東北や北海道など北の系統は白っぽい。
また、ヒヨドリは、南の生息個体ほど体が小さくなるベルクマンの法則にも当てはまる。
ヒヨドリの生態
都市部から里山まで平野や低山、海岸沿いなどに広く分布。果実、蜜、草、虫、木の芽などを食べる。
世界的に見ても、日本列島周辺(日本、台湾、中国南部、朝鮮半島南部など)にだけ生息。
ツバキなどの花の蜜や果実を好むが、これはヒヨドリがもともと熱帯地域(沖縄諸島)に生息していたためと考えらる。その後、北方へと分布を広げた。
ヒヨドリは昭和時代中期ごろまで東京では秋から春まで見られる冬鳥だったが、今は留鳥となった。
愛知県の伊良湖岬のヒヨドリの渡り
愛知県の伊良湖岬は、ヒヨドリの渡りが見られる場所として有名。ここは日本列島を南方へ移動する際に、ショートカットになるためである。
ただ、海上でしばしばハヤブサに狙われ、その様子はダーウィンがきた(NHK)でも放映された。ヒヨドリはハヤブサの狩りの特徴を知っていて、わざと海面すれすれを飛び、ハヤブサの狩りをしにくくする。それでもハヤブサは巧みにヒヨドリの群れを散らし、狩りを成功させることが多い。
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