小型のタマムシは色が暗いもの、地味なものが多い中で、ヒメヒラタタマムシは小型でも体全体が美しい緑色金属光沢に包まれる(オス)。ただし、小型ゆえ肉眼ではその光沢は十分に伝わらない。マクロレンズや顕微鏡で覗けば、その精巧な発色に息を呑む。表面にはうろこ状の構造が見られ、恐竜の肌を連想される。うろこ状の部分とそのうろことうろこの間もすべて光沢がある。
ヒメヒラタタマムシの分類
コウチュウ目/タマムシ科/ヒメヒラタタマムシ属
ヒメヒラタタマムシの分布
北海道〜九州
ヒメヒラタタマムシの大きさ
4〜6mm(全長)
ヒメヒラタタマムシの特徴
平地、山地、川沿いの草木などに広く分布する。
オスは緑色の金属光沢、メスは褐色の金属光沢と部分的な緑色金属光沢を有する。
胸部、腹部と横幅があるが、ヒラタタマムシの仲間にしては細身な方かもしれない。
ヒメヒラタタマムシの生態
アカマツなどのマツ類に寄生する。花に集まり、たとえばアカマツの生える川沿いの草木の花、クリなどの花にいることが多い。