ゾウミジンコはゾウミジンコ科のミジンコ。大きさは0.5mm程度。かわいいのでファンが多く、人気。
学名はBosmina longirostris
ゾウミジンコの特徴
吻から長く延びた第一触角がまるで象の鼻のようにみえるため、この名が付いた。名前を知らなくても、思わず『象!』と言いたくなるようなフォルムである。
長い触角は根元で分かれている。
ゾウミジンコ属には3種いる。最も一般的にみられるのがこのゾウミジンコ。
お尻のとんがりは『殻刺』といい、ゾウミジンコ属の特徴でもある。よく似た種に「ゾウミジンコモドキ属」がいるが、こちらは殻刺がない。
ゾウミジンコの生態
淡水性。日本や世界で池や沼、田んぼに生息する。比較的水質の良い場所に生息するようである。
ゾウミジンコは世界中で見られるが、オーストラリアには分布しない。
低温になる、水が干上がりそうになる、個体密度が上昇するなど、ゾウミジンコが増殖しにくい環境が悪くなると、オスが生まれ、受精卵(休眠卵)を作るようになる。そして、その卵が過酷な環境を乗り切り、やがてふたたびゾウミジンコにとって増殖しやすい環境になるとで増殖する(単為生殖)。
ミジンコは環境が良いときはほとんどがメスで単為生殖で卵を産んで増える。オスを必要としない。
環境が悪くなると、オスが生まれ、有性生殖で休眠卵を作る。
ゾウミジンコを食べる肉食プランクトン
顕微鏡で撮影していたら、ゾウミジンコの中に入り込み、中身を食べている肉食プランクトンを撮影できた(名前は不明)。