『ユリカモメ』。独特の音の響きとそれにより誘起される不思議な情緒があるように感じられる。耳にすれば余韻が残る。そんな心の機微が、交通機関名にも採用された理由のひとつかもしれない。
ユリカモメは世界に分布し、日本には冬鳥として渡来する。北海道から沖縄まで見られる小型のカモメ。
冬羽では、目の後方にねずみ色の斑点が一つ現れ、まさにユリカモメの目印となる。
夏羽では頭が黒くなる。英語で『Black-headed Gull』(Gullはカモメ)と呼ばれるのはこのためである。
くちばしと足は赤色で、くちばしの先端は黒色。
雑食性で、魚や貝、昆虫、残飯などを食べる。海岸、河口、河川、湖沼に生息し、河口から10kmも遡った川沿いや開けた場所で見かけることもある。