「虫嫌いの構造仮説」という面白い論文を見つけたのでご紹介します。
2005年に日本科学教育学会研究会研究報告という雑誌に掲載されたこの研究では、回答形式で親子に虫好きか虫嫌いかのアンケートを行いました。
その結果、虫好きの子どもの父親や母親は虫好きの割合が高かったそうです(表1)。また、虫嫌いと虫好きでイメージする虫の種類が違ったそうです(表2)。
日本科学教育学会研究会研究報告「虫嫌いの構造仮説」2005 年 20 巻 4 号 p. 73-78 (データに基づき独自作成)
家庭環境的なものに起因するのか、あるいは遺伝的なものに起因するかは論文の中では明らかにしていないものの、子供の虫好き・虫嫌いに、親の虫嫌い、虫好きが影響を及ぼしていること、さらに子供がイメージする虫の種類にまで影響を与えることは面白い事実です。
もし、自分の子どもを虫好き、虫嫌いにしたければ、まずはママやパパが虫好き、虫嫌いになることが大事なようですね。