クルマバッタに似た中型のバッタで、クルマバッタよりも一般的に見られる。5月から12月までイネ科の草地などで見られる。
もくじ
クルマバッタモドキの分類
バッタ目/バッタ科
クルマバッタモドキの大きさ
体長 オス28〜30mm、メス45〜55mm
クルマバッタモドキの分布
北海道〜九州
クルマバッタモドキを見かける頻度
★★★★★
クルマバッタモドキの特徴
前胸背板上縁付近は横から見ると「く」の字(上から見ると「X」の字)の境線(主に白線)がある。
クルマバッタモドキの名前の由来
後翅(内翅)を広げれば、扇状(車輪状)の模様(クルマバッタは淡黄色で、クルマバッタモドキは半透明)があり、黒く縁取りされている。飛翔中にその部分がまるで車輪が回っているように見えるためクルマバッタと名付けられた。クルマバッタモドキはクルマバッタに似ているため「モドキ」とついた。
クルマバッタモドキの生態
乾燥環境、湿潤環境の両方に生息でき、背の低いイネ科の植物がまばらに生えていれば適応できる。そのため、海岸、民家の庭、道路脇、空き地、公園の広場など身近な場所で見つけられる。
草だけでなく、果実やミミズなども食べる。
クルマバッタモドキとクルマバッタの見分けポイント、違い、識別
- 前胸背板の上縁がクルマバッタモドキは盛り上がらないが、クルマバッタは半円状に盛り上がる。ただし、盛り上がらないクルマバッタの個体も例外的にいる。
- クルマバッタモドキは眼(複眼)に横に筋模様が入る。
- 眼の前方下(触覚の下)に褐色の三角形の紋が、クルマバッタモドキにはないが、クルマバッタにはある。
- クルマバッタモドキは飛ぶときに音がしない。
- 北海道にはクルマバッタモドキは生息するがクルマバッタは生息しない。