小ぶりのガムシの一種です。一見、ゲンゴロウと似ていますが、実はガムシとゲンゴロウは系統が違います。そのため、肉食で有名なゲンゴロウですが、ガムシは雑食で、ホテイソウやほうれん草などで飼えます(ガムシの幼虫は肉食ですが、成虫は水草や藻類など植物をえさとすることが一般的)。
体の下の微毛で蓄えた空気で水中で呼吸するのはゲンゴロウと似ています。
キベリ(黄縁)とは黄色い縁(ふち)という意味で最近はあまり使う言葉ではありませんが、昔はキベリ(黄縁)、ベニヘリ(紅縁)、クロヘリ(黒縁)などの言い方がよく使われたようで、虫の名前にも付けられています。
キベリヒラタガムシもたしかに体のふちが黄色いのが分かりますが、この虫自体小さいので、マクロ写真や顕微鏡でなければよく分からないかもしれません。ヒラタの由来は、他のガムシに比べると平べったいから?
公園のみずたまりや池、湿地(しっち)などでよく泳いでいます。砂利道の脇にふと現れた雨上がりの水たまりにもいることがあるから驚きです。