ケリは日本の田んぼにいる留鳥(一年中日本にいる鳥)
ケリの特徴・生態・名前の由来
チドリの仲間らしく細く長く黄色い脚を持つ。田んぼや湿地、湖沼に生息・繁殖し、その長い嘴(くちばし)で水田や湿地に潜む昆虫やドジョウ、カエル、小魚などを採って食べる。
目の周りは黄色く、体は灰色。お腹は白で、その境目に黒い羽毛もある。体は一口に灰色と言えず、正確には、首から頭にかけての灰色と、体(首のつけ根より後ろの翼の部分全体)の灰色では、色味が異なる。後者の方が淡い褐色を帯びた灰色(黄ばんだ灰色)。
水が入っていない田んぼの中や畦などで、地面の上にそのまま、枯れ草を敷いた簡素な巣を作る。繁殖期は攻撃的となり、人間やカラス、ヘビなどが縄張りに入ると激しく威嚇してくる。この際、短く高い鳴き声を出すが、これが「ケケッ、ケリッ」と聞こえるため「ケリ」と名前がついたと言われる。
ケリの大きさ
全長35cm程度
ケリの分類
チドリ目/チドリ科/タゲリ属
ケリの分布
本州(東北地方〜近畿地方)。冬は、分布域内で南の暖かい地域に移動。