ヒメゲンゴロウは体長11〜12.5mmの小型のゲンゴロウ。
ヒメゲンゴロウの写真
ヒメゲンゴロウとオオヒメゲンゴロウの見分け方・違い・区別
よく似るオオヒメゲンゴロウ(体長13〜14mm)とは、大きさと前胸背板の黒紋の形で見分ける。ヒメゲンゴロウはオオヒメゲンゴロウよりも前胸背板の黒紋が小さく、菱形。
しかし、この紋様には地域差も大きく、区別の根拠として有効でない場合もある。
ヒメゲンゴロウの分布
北海道〜九州
ヒメゲンゴロウの特徴
複眼の間に黒く太い帯状の紋が認められる。
黄褐色の上翅に小さな黒い点刻が並ぶ。前胸背板中央あたりに菱形ないし楕円形の黒紋がある。この楕円が両縁まで迫る個体もいる。
ヒメゲンゴロウの生態
小魚や小さな昆虫を食べる肉食。
里山の池や湿地、冬水田んぼ(冬期湛水の田んぼ。冬でも水を張ったままにした田んぼのこと)など、水深が浅く水が涸れない水域に生息する。
そのような環境はここ半世紀で急激に減り、多くのゲンゴロウ種が数を減らしたが、ヒメゲンゴロウは比較的全国で一般的に見られる種。
光に集まるため、灯火採集で飛来することもある。