ヘビトンボはヘビトンボ科の大きな虫。この虫が見つかれば、近くにきれいな川がある証拠。
単一の種を指す種名であるが、ヘビトンボ科の虫を広義に「ヘビトンボ」と呼ぶこともある。
幼虫は渓流・清流に住み、イワナなど川魚に捕食される。幼虫はカワムカデ、マゴタロウムシ、ザザムシなど、一風変わった異名を持つ。
幼虫、成虫とも噛まれると腫れるほど痛いが、毒はない。
成虫はクヌギやコナラなど広葉樹の樹液を摂取し、成虫の命は10日から2週間ほどと儚い。幼虫で2年ほど過ごす。
幼虫は古くから疳(かん)の虫の薬として使われたという。幼虫を焼いて粉末にしたものを使った。また、炒って食べて、駆虫薬や胃腸薬、肺結核の薬ともされたという記録もある。本当に効能があったかは不明。
分類
ヘビトンボ目/ヘビトンボ科
学名
Protohermes grandis
大きさ
体長40mm程度
分布
北海道、本州、四国、九州