【ハヤブサ目/ハヤブサ科/ハヤブサ属】
【見かける頻度:★★★☆☆】
【鳴き声:「キィッキィッキィッ」(繁殖期のオス)、「キーキーキー」(メス)】
【見かける頻度:★★★☆☆】
【鳴き声:「キィッキィッキィッ」(繁殖期のオス)、「キーキーキー」(メス)】
全長30-40cm。後頭部が赤い。西日本では地域により数が減りつつあり、都道府県のレッドデータリストに掲載されている場合も多い。
夏に本州中部より北の地域で繁殖、冬は一部が南下して越冬するが、移動しない個体もいるとされる。冬は日本全国で見られる。
チョウゲンボウの生態、種類、写真
小鳥、カエル、虫などを捕食し、ホバリングで獲物を見つけ、急襲することが多い。また、チョウゲンボウのホバリングの精度は非常に高く、まるでミツバチのようにぴったりと空中で動かない。
ある研究によると、チョウゲンボウの眼は紫外線を識別でき、ネズミの尿が反射する紫外線を検知してネズミを探せる。鳥が紫外線(の波長帯)が見えていることは以前から分かっていたが、チョウゲンボウはその能力を利用してハタネズミなどの獲物の尿の道(=普段の通り道)を知り、効率的に獲物を発見している。ちなみに、人は紫外線を見ることはできない。
川沿いや海岸などで、崖が点在する場所で見つかることが多く、中でも山梨県韮崎市の七里岩沿いや長野県中野市の十三崖(じゅうさんがけ)沿いはチョウゲンボウの有名な繁殖地。前者では韮崎市の鳥に、後者では国の天然記念物に指定されている。
近年は、オオタカやハヤブサと同じく、都市部での人工物を用いた繁殖例も報告されている。