アリガタハネカクシ属のハネカクシ。
本写真はクロサワアリガタハネカクシかコアリガタハネカクシと思われるが確信はない。
同属に共通して見られる特徴として、光沢のある黒色で、アリに似た形をしていることが挙げられる。これが名前の由来と考えられる。
大きさは12mm程度で、上翅収納部は若干、瑠璃色の輝きを有するように思われる。脚や触角は黄褐色。
ブナ林など山地、冷涼な森林に生息し、小昆虫を捕らえる。生態はほとんどわかっていない。
日本国内では。日本産のアリガタハネカクシ類は4種に分類されている(オスの交尾器で判別。外見での判別は困難)。しかし、その区分が種の単位として妥当かどうかは不明である。ただし、コアリガタハネカクシとクロサワアリガタハネカクシについては、遺伝子分析から生物学的種であることが強く示唆されている。
4種は地域分布しているとされる。
中国地方、九州:ワダアリガタハネカクシ
紀伊半島:アリガタハネカクシ
関東、東海地方において側所的に分布:クロサワアリガタハネカクシ、コアリガタハネカクシ
東日本~北海道:コアリガタハネカクシ(ルイスオオアリガタハネカクシ)