アキアカネ

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アキアカネ
2021/01/25

アキアカネの分類

トンボ目/ヤンマ科/アキアカネ属

見かける頻度

★★★★☆

見かける時期

(成虫)6月下旬〜10月下旬

アキアカネの大きさ

32~45mm(体長)

アキアカネの分布、生息域

北海道、本州、四国、九州

アキアカネとナツアカネの違い、見分けポイント

・アキアカネの胸部の黒帯はギザギザしているが、ナツアカネの胸部の黒帯はギザギザしていない。

・アキアカネの腹部(尻尾)の黒斑は線状だが、ナツアカネの腹部(尻尾)の黒斑は四角状

アキアカネとナツアカネの見分け
アキアカネとナツアカネの見分け(写真はアキアカネ)

アキアカネの生態、特徴

高山、平地、水田、沼、池など広い範囲に分布。夏に標高1700メートル以上の亜高山帯に移動するという珍しい生態を持つ。秋には大群で平野に戻り、田んぼの上に乱舞する姿を見ることができる。

害虫を食べるトンボとして、捕獲や殺生を戒めるような言い伝えが地域によってはある(罰が当たる、カミナリに打たれるなど)。

シオカラトンボなど中型、大型のトンボに捕食される。

アキアカネは大移動する

アキアカネは6月〜7月に羽化すると夏は1,000m以上の高山に移動し、9月に平野に長距離移動することが分かっている。アキアカネに似ているトンボであるナツアカネは、移動せずにずっと平野にいる。

里山の減少とともに数を減らすアキアカネ

名前から身近なトンボに感じるが、近年珍しいトンボとなりつつある。

近年、アキアカネはその数を大幅に減らしている。環境省レッドリストにこそ掲載されていないものの、都道府県のレッドリストでは主に西日本を中心に、絶滅危惧Ⅰ類やⅡ類に掲載された。

・鹿児島県:絶滅危惧Ⅰ類

・長崎県、山口県、徳島県、三重県など:絶滅危惧Ⅱ類

これほどに数を減らしたのは、里山環境の変化や農薬の影響のためと考えられている。とくに、アキアカネがカトリヤンマとともに激減したのは、田植シーズンに田んぼに入れられる長期残効型の農薬(箱処理剤。イミダクロプリド、フィプロニルなど)が原因の一つと考えられている。箱処理剤はその省力性と効果安定性のメリットが大きいため、現在でもますます普及している。

国内の特定の地域で調べた結果、『アキアカネの個体数減少』と『フィプロニルの出荷量変化』の間に相関関係が認められた。また、フィプロニルに曝(さら)されたアキアカネのヤゴは致死率が高まることも証明されている。

アキアカネの写真

甘利山の高山帯に生息するアキアカネ
甘利山の高山帯に生息するアキアカネ
高山のアキアカネ
甘利山の高山帯に生息するアキアカネ
高山のアキアカネ
高山のアキアカネ
甘利山の高山帯に生息するアキアカネ
甘利山の高山帯に生息するアキアカネ
高山のアキアカネ
高山のアキアカネ
動物の糞にとまるアキアカネ
動物の糞にとまるアキアカネ
アキアカネ
アキアカネ
高山のアキアカネ
高山のアキアカネ
アキアカネ
青みを帯びたアキアカネ
アキアカネ
アキアカネ
アキアカネ
アキアカネ
青みを帯びたアキアカネ
青みを帯びたアキアカネ
アキアカネ
アキアカネ
アキアカネ
アキアカネ
鹿のふんにとまるアキアカネ
鹿のふんにとまるアキアカネ
アキアカネ
アキアカネ

 

*PhotoACより

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