【分類】コウチュウ目/コガネムシ科/ハナムグリ亜科/マダラハナムグリ属
【体長】15〜20㎜
【見かける時期】6〜8月
【生息地】本州〜九州
【体長】15〜20㎜
【見かける時期】6〜8月
【生息地】本州〜九州
アカマダラコガネ(アカマダラハナムグリ)〜繁殖場所が長らく不明だった幻の甲虫
昔はアカマダラコガネと呼ばれていましたが、ハナムグリの仲間であることが分かり正式名がアカマダラハナムグリに改められました。
とはいえ、なぜだかアカマダラコガネと呼びたくなる。
成虫はクヌギ、ナラ、カシワなどの樹液を吸いにやってきます。
繁殖場所は長年不明でしたが、最近になってオオタカやハチクマの巣で幼虫が育つことが分かりました。現在までに、サシバ、ミサゴ、クマタカ、カワウの巣でも繁殖することが分かっています。背中に夕焼けのようなマダラを纏(まと)う内実をやっと明かしたのです。
50年前までは各地で普通に見られたようですが、現在は数が非常に少なく、東京都(23区)では絶滅したと言われています。他の都道府県でも、絶滅危惧Ⅰ類・Ⅱ類・準絶滅危惧に指定されている場合が多い珍しい甲虫です。
レッドリストのカテゴリー:DD
個体数が激減したのは、繁殖場所が猛禽類の巣であるゆえ、開発や里山環境の変化でタカやワシが激減したためと言われています。しかし現在は都市部でオオタカやハヤブサなど小型の猛禽類が増えており、アカマダラコガネも個体数増加に転じるのでしょうか。
ヤフオクなどで比較的高値で売られている場合もあります。