ミイデラゴミムシは中型のゴミムシ。高温のガスを噴射することで有名。ヘッピリムシの異名。
100℃の高温ガスをお尻から噴射
お腹の中に、ヒドロキノン(フェノール系の化学物質)の袋と過酸化水素の袋を持ち、外敵に背中を触られる、噛みつかれるなどの刺激により、これらの物質に酵素も加える形でお尻の先端から噴射させる。臭い。
このガスが一気に100℃近い高温となり、たとえばカエルなどは口の中をやけどする。噴射の際は、プッと音が鳴る。
人が手でミイデラゴミムシをつかまえると、ガスの成分がついた箇所が褐色、暗紫色に変色する。この染みは5日ほど経たなければ消えない。これはガスの反応で産出されたベンゾキノンが人のタンパク質と反応し、タンパク質が変性するためである。タンパク質の変性は不可逆的であるため、染みの消失は皮膚の自然な代謝にたよるしかない。
ガスや分泌物は目に入ると危険。
ミイデラゴミムシの写真
分類
オサムシ上科/ホソクビゴミムシ科