クサガメは臭いからクサガメだが、クサシギは臭いからではなく、草地に隠れることが多いためと言われる。
分類
チドリ目/シギ科
全長
22〜24cm程度
特徴・生態
腹部は白色で、翼や頭部は灰色(暗灰褐色)。
一匹ずつで行動し、群はつくらない。
住宅街の身近な河川や湖、沼地、湿地、水田などに生息する。海や海岸ではあまり見かけない。繁殖は湿地で行う。
浅瀬に棲む貝やエビ、カニ、虫などを食べ、植物種子も食べる。
日本では主に旅鳥として春と秋に全国で見られる。冬は南へ移動するため、関東以南では冬鳥として越冬する。
旅鳥=夏(主に繁殖地として)と冬(主に越冬のため)で生息地を変える渡り鳥が、移動中一時的に立ち寄るために見られる鳥のことで、繁殖も越冬もしない。ちなみに、日本で見られる旅鳥にはシギやチドリの仲間が多い。
じっと動かず間合いをはかり、すっと飛び立つ賢い習性
シギ類に見られる習性だが、人や天敵が近づくと、石のある川原や草影にじっと動かず相手を観察。間合いをはかり、相手が一線を超えると、すっと飛び立つ習性を持つ。賢く無駄がない。
クサシギとイソシギの違い
両種は似ているが、
- 羽の後半に白い点線のような模様があればクサシギ。
- クサシギは海岸ではほとんど見られないが、イソシギは海岸でもよく見られるため、海岸で見られたらイソシギと判断できることが多い。
- 尾っぽの先が短く黒いならクサシギ、長く灰色っぽいならイソシギ(正確に言うと、クサシギは翼と尾の長さがほぼ同じ長さで、イソシギは尾の方が長いため灰色が目立つ)。