ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク
2025/05/19

★★☆☆☆

ヤマシャクヤクはボタン科ボタン属の多年草。

一つの株に一輪だけ、その茎の先端に、たたえるように花がつく。その姿が可憐で、人気がある。遠目から見れば、白いチョウが舞い降りたように見える。

花びらは落ちやすく、風で散る。

咲く時期は4月から5月、咲く期間は3~4日と短い。

それが、ヤマシャクヤクの花に出会うことが幸運と呼ばれる由縁。

種類多年草
分類ボタン科/ボタン属
高さ〜40m
分布北海道、本州、四国、九州
学名Paeonia japonica
別名山芍薬
生態

特徴
可憐なボタン科の在来種。上から見ると、草本の形が三角形の形になっていることが多い。

野草園やネットショップで販売される人気種で、庭で育てる人も多い。野生種のヤマシャクヤクは希少種であり、環境省レッドリストで『準絶滅危惧(NT)』 に、山梨レッドデータブックでは『準絶滅危惧(NT)』に指定されている。人の採取や環境開発のため、個体数が減少しているとされる。千葉県では野生のヤマシャクヤクは絶滅したとされる。

地盤が石灰岩や溶岩の場所で群生しやすい。下草の少ない山地の明るい樹林内に点在する。

花弁がピンク色となるベニバナヤマシャクヤクは別種で、さらに希少な種。環境省レッドリストで『絶滅危惧Ⅱ類 (VU)』 に、山梨レッドデータブックでは『絶滅危惧種ⅠA類 (CR)』に指定されている。
ヤマシャクヤクの花
ヤマシャクヤク
横から見たヤマシャクヤク
ある種のカミキリムシは花びらを食べる
フタスジヒロカタハナカミキリの食痕