カタバミ(片喰み)は多年草のありふれた雑草。日本中の公園、道路、空き地などいたるところに生育する。同じくありふれた蝶であるヤマトシジミの食草でもある。ヤマトシジミが至るところに飛翔するのにはちゃんと理由があった。種は熟すと刺激によって発射され、付近に広がる。
カタバミやオッタチカタバミ
カタバミは在来種。似ている種にオッタチカタバミという帰化種がある。
カタバミは茎が地表を這って広がるが、オッタチカタバミは地上茎が立ち上がって草丈50cmほどになる。花や葉での区別は非常に似ていて困難。どちらも黄色の5つの弁花をつける。
ここでは両種をまとめて紹介する。
学名
Oxalis corniculata (カタバミの場合)
分類
カタバミ科カタバミ属
利用
カタバミはシュウ酸を多く含むため、葉を摘んで、10 円玉に擦りつけると、錆がとれて本来の銅の色に戻る。この特性を利用して、古来から真鍮の仏具や銅鏡などを磨くのに使われてきた。そのため、「鏡草」の異名を持ち、花言葉は「輝く」。
名前の由来
夕方になると葉が閉じて半分になったように見えるため