一本の角(一角、イッカク)が前胸から生えている。
一角は複眼の視界を遮らないようにくびれつつ、複眼のさらに前方まで伸びる。その雄々しい(おおしい)姿が虫ファンの心を掴む。
ヘラクレスオオカブトのフォルムも想起させるが、本種の大きさはわずか2ミリ程度である。









よく見れば、その一角は縁がノコギリのような形状になっている。ノコギリの刃ほどは鋭くなさそうだが、丸いつぶつぶが角の縁に沿って一列に並んでいる。なぜこのような形態が?どんな役割があるのだろう。
アリモドキ科イッカク亜科に属する甲虫の仲間。
河原や湿った砂地で見つけることができるが、体長は2mmと小さく、肉眼では目をこらしても角に気付くことは難しい。しかし、せっかく本種を見つけたなら、マクロレンズか顕微鏡で観察したいところ。
この写真の個体はなぜかアリの巣の中から見つかった。
| 学名 | Mecynotarsus(属名) | ||
| 分類 | アリモドキ科/イッカク亜科 | ||
| 大きさ | 体長2mm程度 | ||
| 分布 | |||
| 成虫が見られる時期 | |||
| 特徴、生態 |
