もくじ
アカゲラの分類
キツツキ目/キツツキ科/アカゲラ属
見かける頻度
★★☆☆☆
アカゲラの分布
北海道、本州、四国 (留鳥)
アカゲラの鳴き声
「キョッキョ」
アカゲラの全長
20-24cm。
アカゲラの生息場所と見つけ方、見つけるポイント
前知識
アカゲラは国内のキツツキでは、コゲラの次に見つけやすいキツツキ。
北海道から東日本で見つけやすい。西日本には少ない。四国では見つけるのが難しい。九州にはいない。
アカゲラを見つける場合は、冬が最適(夏は葉っぱが繁り、じっくり観察するのは難しい)。
アカゲラは落葉高木樹の森や町中でも大きな山からつながる森があるような公園や神社で見つけられる。
アカゲラを見つけるポイント
アカゲラはくちばしを幹に打ち付けてエサを探すときに「コンコンコンー」という音が森に響く(「工事現場が近くにある?」と思うほどの人工音)。この音に耳を澄ませることが大切。
この音がしたのなら、その音の方にすばやく近づいていき、木の高いところ(10メートル以上高い場所)を観察し、アカゲラがいないか探す。
アカゲラは頻繁に木を変える為に飛び去る。シジュウカラの混群の移動に比べるとだいぶ速い。そのため、もたもたしているとすぐに遠くの木へ行ってしまう。撮影はすばやく行うべきである。なお、アカゲラは飛び去るとき「キョキョキョ」と鳴くことが多く、この音も手がかりになる。
アカゲラの特徴、生態
高木が茂る森、落葉広葉樹林に生息。
朽ち木の幹に穴を掘り進み、卵を産んで雛を育てる。巣穴は枯れかけの木につくることが多い。
西日本では地域により数が減りつつあり、都道府県のレッドデータリストに掲載されている場合も多い。北海道に亜種エゾアカゲラが生息。四国での生息数はごくわずか。九州には生息しない。
後頭部や羽の端が赤い。
尾羽が丈夫で、脚だけではなく尾羽も視点としてクチバシを木に打つ。アルパインクライマーが岩を登るときやハーケンを打つときの基本である3点保持に似ている。
キツツキのクチバシの強度
キツツキはクチバシを1秒間に20回も堅い木の幹に打ち付け、木に穴を開ける。衝突速度は時速25キロメートル、自動車衝突の衝撃レベルとも例えらる。
なぜキツツキはその衝撃に耐えられるか?
クチバシの強度は非常に高く、頭蓋骨と一体になって、衝撃を頭蓋骨全体で受ける構造になっているため。
また、キツツキの頭蓋骨は脳を3重のクッション(筋肉やスポンジ状組織)で包み、衝撃から脳を守る。そのため脳しんとうなどを起こさない。
アカゲラのエサ・食べ物
木から木へ移りながら、幹の樹皮や朽ち木に潜んでる虫(ガ、カミキリムシ、その幼虫など)を探す。針葉樹の種子も食べる。
アカゲラの写真