カマキリモドキはアミメカゲロウ目/カマキリモドキ科に属する昆虫。カマキリ(鎌状の前脚)やカゲロウ(翅の部分)、ハチ(体全体の形や色)に似た部分を持つ個性的な昆虫。あまり見かけることは少ない。
蛾、虫などを鎌で捉えて食べることは知られるが、花の蜜を吸うという報告もある。詳しい生態は不明。都道府県で絶滅危惧種に指定されている種もある。
寄生性昆虫とされ、一部の種はその宿主はクモである。
日本には数種類のカマキリモドキが知られる。その一部を以下に紹介する。
もくじ
ヒメカマキリモドキ
キカマキリモドキに似る。触角が交互に動かす様子がかわいい。まるでマーチの行進でバチを叩いているみたい。
キカマキリモドキ
ヒメカマキリモドキに似る。
キカマキリモドキとヒメカマキリモドキの違い
見分けは以下のとおり簡単♪
- 首の色が黄色ならキカマキリモドキ。
- 前脚が黄色なら ヒメカマキリモドキ
オオカマキリモドキ(Climaciella magna)
体長体長25mm程度で、国内のカマキリモドキの中で最大の大きさ。チャイロスズメバチのような外観で、擬態している可能性がある。四国、九州に分布するが、数は少ない。
ツマグロカマキリモドキ(Climaciella quadrituberculata)
福岡県でのみ確認されている。体の形や色がアシナガバチに似ていて、おそらく擬態している。ツマグロの由来は翅の先端にある一対の黒い紋。寄生性と考えられているが、寄主は不明。
ツマグロカミキリモドキ(Nacerdes melanura)と一文字違い。