学名 | Diagramma picta | ||
分類 | スズキ目/イサキ科/コロダイ属 | ||
大きさ | 〜60cm(全長) | ||
分布 | 新潟以南の日本海側、茨城以南の太平洋側 | ||
特徴、生態 | 唇は分厚く、腹部以外の全身にわたって黄斑紋がある。その引きの強さから、磯やサーフでの釣り対象として人気。背びれのトゲや骨がマダイより硬く鋭いので捌くときは注意すべき。皮目にうまみが多く、塩焼きがおすすめ。アラの出汁も美味。 釣れることは比較的まれで、スーパーで見かけることも少ない。 キビナゴなどのエサ釣り、カゴ釣りなどで釣れる。夜に海岸近くまでやってくるので、サーフなら遠投は不要。 本州では稀ではあるが、シガテラ毒を持つ場合がある。コロダイに限らず、ウツボ、イシガキダイ、オニカマス、アオブダイ、カンパチ、ギンガメアジ、マダラハタ、ヒラマサもこの毒を持っている可能性がある。筋肉と内臓に毒は分布する。 この毒は熱帯〜亜熱帯のサンゴ礁の海域に生息する渦鞭毛藻(うずべんもうそう)類が産生する毒で、このプランクトンを食べた藻食魚から食物連鎖により肉食魚の体内に生物濃縮され、人に食中毒を起こす。 日本ではほとんど沖縄県での食中毒事例となるが、近年温暖化で本州での事例も見られる(イシガキダイを原因とする食中毒事例)。全国でのシガテラを原因とする食中毒件数は以下である(コロダイに限った報告数ではなく、シガテラ毒による食中毒の総計) |
年次 | 患者数 | 死亡者数 |
2008年 | 20 | 0 |
2009年 | 30 | 0 |
2010年 | 16 | 0 |
2011年 | 7 | 0 |
2012年 | 18 | 0 |
2013年 | 8 | 0 |
2014年 | 11 | 0 |
2015年 | 15 | 0 |
2016年 | 13 | 0 |
2017年 | 15 | 0 |
2018年 | 4 | 0 |
2019年 | 10 | 0 |
2020年 | 9 | 0 |
2021年 | 6 | 0 |
2022年 | 7 | 0 |