ビロウドコガネは北海道、本州、四国、九州に分布する小型のコガネムシ。コガネムシ科/ビロウドコガネ亜科(文献によってはコガネムシ科/コフキコガネ亜科)。
大きさは7〜10mm程度。
体色は黒から赤褐色と個体差がある。
上翅はビロード状。ビロードとはベルベットとも呼ばれ、生地の立体感が増すように織るパイル織物の一種。特に絹製の上質なものをビロードと呼称するが、その質感に本種の背中の様子が似ていたため、その名がついたと思われる。
成虫は灯下に集まる。幼虫は植物の根を食べて育つ。幼虫はリンゴの木の根を食すが、リンゴの農産被害を生むことはない。