渡り鳥(冬鳥)。日本に渡来するのは緋連雀(ヒレンジャク)と黄連雀(キレンジャク)の2種です。季語は秋。鈴虫やコオロギなどの秋の虫のようにか細く控えめに、しかし絶えることなく鳴き合います。
【スズメ目レンジャク科レンジャク属】
【見かける頻度:★★☆☆☆】
【鳴き声:「リリリリ」「ピピピピ」(ヒレンジャク・キレンジャクともに)、「ヒーヒー」(ヒレンジャク)」】
【見かける頻度:★★☆☆☆】
【鳴き声:「リリリリ」「ピピピピ」(ヒレンジャク・キレンジャクともに)、「ヒーヒー」(ヒレンジャク)」】
連雀(れんじゃく)の名前や漢字の由来
レンジャクが群れながら連なって移動する様子から「連」、小さな鳥であることから「雀」を組み合わせて、連雀と呼ばれるようになったとされます。
ヒレンジャク・キレンジャクの特徴
頭部の冠羽はふさふさしていて、風に柔らかく揺れます。また、キレンジャクやヒメレンジャクには、両羽(次列風切羽)の先端部に赤い蝋物質が付いていますが、役割は詳しくは分かっていません。なお、この蝋物質はヒレンジャクにはありません(似たような赤い部分はありますが、羽の一部の模様に過ぎず、こちらは蝋物質ではありません)。
役割ははっきりと分かっていませんが、わざわざ蝋物質を作り出すからには蝋の特性を何かに活かしているかもしれません。
ヒレンジャク・キレンジャクの生態
山地の林、川沿いの木々、平地などに現れます。木の実を食べ、ヤドリギの実を好んで食べます。このヤドリギの実には粘着性の高い物質が含まれており、これが種子と一緒に糞として排出されると糞が粘り気を帯び、枝にこびりつきます。そして、ヤドリギはまたそこから芽を出すことになります。
つまり、ヤドリギの生活環はレンジャクの食性の上に成り立っているわけです。