クロマドボタル

クロマドボタル

★★★★☆

クロマドボタルはホタル科の一種。

前胸背板に1対の透明な「窓」がある。これがクロマドボタルの名の由来である。この窓は光加減で反射するため、まるでホタルの発光のようである。しかしこれは発光ではなく、あくまで周辺の光の反射である。

学名Pyrocoelia fumosa Gorham
分類ホタル科/マドボタル亜科
大きさ(オス)体長10mm前後 (メス)体長15mm前後
分布近畿地方以東の本州、四国
見かける時期(幼虫)6月〜10月頃まで発光する
別名土ボタル、秋蛍
特徴、生態平地や里山の雑木林、湿地、水田や水路の近く、都市近郊の公園などで見られる。

幼虫はオスもメスもよく発光し、10月頃まで長期間光るため、秋蛍、とも呼ばれる。幼虫の発光はオスメスの交感ではなく、威嚇や捕食行動のためと考えられている。

クロマドボタルの幼虫は休耕湿地のヨシやミゾンバの葉上や根元、湿地近くの篠竹(シノタケ、アズマネザサ)の葉の上や下部の土部分で見つけられる。水生ではなく陸生。そのため、土ボタルとも呼ばれる。

成虫は6月頃から現れる。クロマドボタルの成虫はゲンジボタルやヘイケボタルのように明るくは発光しないが、微弱に発光しているとされる。

メスは翅が退化して、飛べない。

近縁種にオオマドボタルがいるが、こちらは体長13mm(オス)と大きく、同じく前胸背板に1対の透明な「窓」があるが、その中央部に赤紋も認められる点でクロマドボタルと異なる。ただし、クロマドボタルにも前胸背板にかすかな赤紋の痕跡が認められることがある。
クロマドボタル
クロマドボタル
クロマドボタル
クロマドボタル
クロマドボタルの写真

*PhotoACより

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