稲の害虫。佃煮として食用になる。コバネイナゴと似ているが、ハネナガイナゴは翅の長さが後ろ脚より長いことで見分けられる。
もくじ
ハネナガイナゴの大きさ
成虫の体長:オス <17〜38mm メス <21〜44mm
ハネナガイナゴの分布
全国(本種〜沖縄)
ハネナガイナゴを見かける頻度
★★★☆☆
ハネナガイナゴの特徴
人などの存在を感じると、稲の草の裏や茎の反対側に回り込んで身を隠す。イナゴは国内に8種分布し、よく見かけるのはハネナガイナゴとコバネイナゴである。
コバネイナゴとハネナガイナゴの見分けポイント、違い、識別
イナゴの佃煮になるのはハネナガイナゴではなくコバネイナゴ)が多い
長野県などイナゴの佃煮を食べる地域では、ハネナガイナゴも食用となるが、翅の食感がより少ないコバネイナゴの方が美味であるため食用とされることが多い。
ハネナガイナゴの生態
水田やイネ科植物の草原などに生息し葉を食べる。害虫。
1950年代、農薬により激減。現在は個体数が戻りつつある。ただし、コバネイナゴが増え、ハネナガイナゴが少ない傾向が見られる。群馬や富山では本種は絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているほど個体数が減少した。