カマツカ

カマツカ

★★★★☆

カマツカはバラ科カマツカ属(ないしカナメモチ属)の落葉広葉低木。

非常に高い材となるため、鎌の柄部分に使われてきた。そのため、カマツカという名前が付いた。

別名「ウシコロシ」は、牛の鼻に穴を開ける際にこの木が使われたため、あるいはその花輪にカマツカの材が使われたためなどの説がある。とりわけ、石工が使う玄翁(げんのう)の柄として最適で、柄が折れることで石工が怪我をする危険を減らせたという。

種類落葉広葉低木
分類バラ科カマツカ属(ないしカナメモチ属)
高さ5〜7m
分布本州、四国、九州
学名Pourthiaea villosa
別名ウシコロシ
生態

特徴
山地に自生する。

4〜5月頃に花を咲かせる。花びらは丸く、おしべが長いため、同定しやすい。

赤い実をつける。

材はしなやかに曲がり、折れにくく、 弾性が強い。鎌のほか、ノミの柄、斧の柄、トンカチの柄、農器具の柄に使われてきた。

とりわけ、石工(石を削り家の土台などの石や石垣、城の石を作る人)が使う玄翁(げんのう)の柄として重宝された。強い負荷がかかり続けても折れにくく、たとえ折れたとして、ねじ曲がった俺方をするため、玄翁の頭が飛んできて石工が怪我をすることがなかったという。