★★☆☆☆
オオカメノキ(別名ムシカリ)は山地の中に疎らに自生する小高木。ガマズミの仲間。
4〜6月、花が咲く時期に山中で本種を目にすれば、その姿に目を奪われるだろう。
山桜の季節ということもあり、桜の一種に思える。だが、何か違う。控えめに花をつけている。どんな花だろうと近づくと、ノリウツギやガクアジサイの花によく似た花を疎らに咲かせている。
そんな清楚な木に、オオカメノキやムシカリとは、なんだか似つかわしくない。
分類はガマズミ属だが、アジサイ属と同じく装飾花を持つ。両属はたまたま別々に同じ発見をしたのだろうか?それとも、どちらかが発見して、そのあと分化したのだろうか?
種類 | 落葉広葉小高木 |
分類 | レンプクソウ科/ガマズミ属 |
高さ | 〜5m |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
学名 | Viburnum furcatum |
別名 | オオカメノキ、ムシカリ |
生態 特徴 | 日本在来種で山地や亜高山帯で見かけることがある。 根元から枝が分かれて株立ちする。 葉脈は深く、ジャバラ折りされているよう。赤い実をつける。 周囲の白い花びらに見える部分は装飾花。装飾花とは、雄しべと雌しべがガクや花びらに見えるように進化した部分。訪花する昆虫にアピールする役割がある。 |








