もくじ
アメーバの分類
原生生物の中のアメーバ目
アメーバの大きさ
0.01〜0.1mm程度
アメーバを見かける頻度
★★★☆☆
アメーバの生息場所、分布
沼や小川、水田など
アメーバの寿命は実質「ない」
人間をはじめ、植物プランクトンも動物プランクトンも無性生殖と有性生殖を行うことで、遺伝情報の多様性を意図的に生じさせ、遺伝子をリフレッシュする。しかし、アメーバは分裂を繰り返すだけで有性生殖や接合を行わない。
それなのに、アメーバはいつまでも生きながらえることができ、細胞は真新しいまま。そのため、アメーバは不老不死を叶えた生物とも言える。
ミドリアメーバ
共生クロレラをもつミドリアメーバというグループも存在する。細胞内にクロレラを含み、クロレラが光合成で作ったエネルギーをアメーバが受け取る。
現在までに、Amoeba stigmaticaとMayorella viridisの2種が報告されているが、詳しい生態はあまり分かっていない。
アメーバの特徴・生態
アメーバは単細胞生物(原生生物)。他の原生動物が持つような鞭毛や繊毛は持たない。かわりに仮足(かそく)とう器官を伸ばして前に進む。
アメーバの分類は学術的に十分定まっておらず、分類は複雑。一般的にアメーバとして有名な『手の形のアメーバ』、『小判型のアメーバ』、『ナメクジのように動くアメーバ』などがいる。その他にも、殻を持つアメーバも複数の属が存在する。
アメーバ運動
アメーバ特有の『アメーバ運動』(伸縮自在で這うように移動したり対象物を包み込む運動)は、私たち人間の体内の細胞の何種類かでも見られる。たとえば、血液中の白血球。白血球は、アメーバがエサであるバクテリアを捕食するのと同じように体内の異物やバクテリアを捕捉する。
アメーバの原形質流動
アメーバが細胞内の内容物を巻き上げながら移動している姿にはついつい見とれる(原形質流動)。生き物の構成物が、まるで袋に入れたおもちゃのように見え、不思議な気持ちになる。